SPFとは

セキュリティー

Sender Policy Framework (SPF) は、電子メールの送信元を検証するための技術です。SPFは、スパムやフィッシングなどの詐称メールを防ぐために広く使用されています。以下にSPFの詳細を説明します。

SPFの基本概念

  1. ドメイン所有者による許可済みサーバーの指定
    ドメインの所有者は、どのメールサーバーがそのドメインからメールを送信することが許可されているかを指定します。これをSPFレコードとしてDNSに公開します。
  2. 受信サーバーによる検証
    メールを受信するサーバーは、送信者のドメインのSPFレコードをDNSから取得し、メールを送信しているサーバーが許可されているかどうかを確認します。

SPFレコードの構成

SPFレコードは、DNSのTXTレコードとして公開され、次のような形式を取ります

v=spf1 ip4:192.0.2.0/24 include:example.com -all
  • v=spf1: SPFのバージョンを示します。
  • ip4:192.0.2.0/24: 許可されたIPv4アドレスレンジ。
  • include:example.com: example.comのSPFレコードを含める。
  • -all: 許可されていないサーバーからのメールを拒否することを示す。

SPFのメカニズム

SPFレコードはいくつかのメカニズムを使用して許可された送信者を指定します

  • ip4 / ip6: 指定されたIPv4またはIPv6アドレスレンジ。
  • a: ドメインのAレコードやAAAAレコードで指定されたIPアドレス。
  • mx: ドメインのMX(メール交換)レコードで指定されたIPアドレス。
  • include: 別のドメインのSPFレコードを含める。
  • all: すべてのIPアドレスに一致。

クオリファイヤ

SPFレコードにはクオリファイヤを使用して、各メカニズムの評価結果を定義します

  • +(Pass): メールを許可する(デフォルト)。
  • -(Fail): メールを拒否する。
  • ~(SoftFail): メールを条件付きで許可するが、警告として扱う。
  • ?(Neutral): メールの評価を行わない。

SPFの運用上の注意点

  • DNSルックアップの制限
    SPFは、10回までのDNSルックアップに制限されているため、大規模なインクルードチェーンを避ける必要があります。
  • SPFレコードの長さ
    SPFレコードの文字数は255文字に制限されているため、記述を簡潔にする必要があります。
  • DMARCとの併用
    SPFは単独ではなく、DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)と組み合わせて使用することで、メールの認証とレポート機能を強化できます。

SPFの設定例

例として、ドメイン example.com のSPFレコードを設定する場合

v=spf1 ip4:203.0.113.0/24 include:_spf.google.com -all

このSPFレコードは、203.0.113.0/24のIPアドレスレンジと_spf.google.comに定義されたメールサーバーを許可し、それ以外のすべてのサーバーからのメールを拒否します。

SPFは、適切に設定することで、メールの信頼性を向上させ、スパムやフィッシング攻撃から守る重要な手段です。設定にはDNSレコードの理解と注意が必要ですが、効果的に運用することで、メールセキュリティを大幅に強化できます。

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